防災

感震ブレーカーとは?地震時の火災を防ぐ重要な設備

地震が発生した際、電気火災のリスクが高まることをご存じでしょうか?

阪神・淡路大震災や東日本大震災では、多くの火災が発生し、その原因の一つに通電火災がありました。

感震ブレーカーは、この通電火災を防ぐために開発された装置であり、地震時に自動で電気を遮断することで火災の発生を防ぎます。

感震ブレーカーの種類

感震ブレーカーには、いくつかの種類があります。用途や設置環境に応じて最適なものを選ぶことが重要です。

1. コンセント型

コンセントに直接取り付けるタイプで、電化製品の電源供給を遮断します。比較的安価で手軽に導入できるのが特徴です。

2. 分電盤型(ブレーカー連動型)

住宅や建物の分電盤に設置するタイプで、感知した揺れに応じてブレーカーを落とし、家全体の電気を遮断します。導入には工事が必要ですが、確実に電気を遮断できるため、安全性が高いです。

3. 簡易タイプ(重り落下式)

地震の揺れを利用してスイッチを物理的に押し、電源を切るタイプです。分電盤のスイッチに重りを設置するだけなので、工事不要で導入できます。

感震ブレーカーの価格相場

感震ブレーカーの価格は、種類や機能によって異なります。

  • コンセント型:3,000円〜10,000円
  • 分電盤型:20,000円〜50,000円(設置工事費を含めると50,000円〜100,000円程度)
  • 簡易タイプ:3,000円〜7,000円

比較的安価なタイプから本格的なシステムまで幅広く展開されているため、予算や設置場所に応じて選ぶことができます。

感震ブレーカーの設置方法

設置方法はタイプによって異なります。

コンセント型

  1. 電気火災のリスクが高い家電(暖房器具、電子レンジなど)のコンセントに差し込む。
  2. 感震ブレーカーを設定し、作動するかテストする。

分電盤型

  1. 専門業者に依頼して、分電盤に感震ブレーカーを設置する。
  2. 地震の揺れに応じてブレーカーが作動するか確認。

簡易タイプ

  1. 分電盤のスイッチに重りを設置し、適切な位置に固定する。
  2. 震度5弱以上の揺れでスイッチが落ちるかテスト。

感震ブレーカーを設置すべき理由

1. 通電火災のリスクを軽減

地震発生後に停電した場合、電力が復旧した際にショートや発火が起こる危険性があります。感震ブレーカーがあれば、揺れを感知して電気を遮断し、火災を未然に防げます。

2. 自動で電源を遮断

手動でブレーカーを落とす余裕がない状況でも、自動で作動するため安心です。

3. 高齢者や子どもでも安心

自分でブレーカーを落とせない場合でも、感震ブレーカーが自動で遮断してくれるため、安全性が向上します。

まとめ

感震ブレーカーは、地震発生時の通電火災を防ぐために非常に重要な設備です。コンセント型、分電盤型、簡易タイプなど様々な種類があり、価格や設置方法も異なります。予算や住宅環境に合わせて最適なものを選び、地震による火災リスクを最小限に抑えましょう。

地震対策の一環として、感震ブレーカーの導入を検討してみてはいかがでしょうか?